何も知らない僕が、世界中を髪を切り旅して回り、目の当たりにした現状は、ゴミ捨て場で、埃まみれで髪が白くなった長髪のおじいさんが頭を下げてしかめっ面し、くたびれた包丁で少年が髪を削ぐ姿を見た中東イエメンでの事だった当時幼かった私には限界値を超えるほどの電気が走った。

「世界の美容の価値を引き上げたい」と心に近いそっと自分の鋏をおいてきた。

貧困層の方を目の前に何も出来ない自分に圧倒され、脱力感と苛立が沸き、何か出来ないかという事から物資支援を私自身が変われた、カンボジアで2002年から始めました。

以前から、寄付や物乞いに対するお金の授与が本当に使われ活かされてるか、について疑問に感じている中で、寄付された物が転売されてしまう現場を黙視してしまった現実がありました。 その背景は、その子達が決して悪いわけではなく、生きるために親が子供に売りに行けと言うのです。日本では5万円する鋏も、カンボジアでは$20程度の価値であることや、もらっても用途がわからないという事も理由としてありますが、そもそもの根底の原因は、その物の活かし方を教わってないという事なのです。

だからこそ、物の使い方や、それに対する効果、インパクトを知るために、教育が必要不可欠になります。 同時に衛生面の取扱いも教育する事で、従来の劣悪な環境から脱して行く事が可能となります。

これらの社会問題を、美容というツールで「コモングッド(向社会性の共有と教育)」、「ソーシャルグッドの創出」、「自立支援から雇用の創出」を行うことで解決していきたいと考えています。

また、現在の日本における「美容師の減少」、「美容師の離職率80%前後」という現状を変えるべく、国際ボランティア美容スタディーツアーなどにより、「喜ばれる、喜び」を、ボランティアを通じて実践して感じ取ってもらい、仕事のありがたみなどを感じることでのモチベーション、メンタルリアップを目指します。

いつ、どこでも、どんな環境でも、創造出来る仲間である。

世界の美容価値を高める事で自立出来る人間が何十億人いる。

協会の理念の一つである「Just Action Creative= JAC」に向かっていくために、ここに国際美容ボランティア協会を立ち上げます。

丸山裕太